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乳房切除、子宮と卵巣摘出をした女の決断に思うこと。

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女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが先月
子宮と卵巣の摘出手術をうけたことを公表しました。

その前の両乳房切除のときでも
充分すぎるショッキングな報道だったので
今回の彼女の決断について
いろいろと考えさせられました。

彼女を取り巻く状況

  • いわゆる「がん家系」であった
  • 母、祖母、おばを乳がんで亡くしている
  • 遺伝子検査で

  乳がん発症率87%
  卵巣がん発症率50%だと判明

  • 2013年、乳がん発症のリスクを懸念して両乳房切除
  • 2015年3月、子宮と卵巣摘出を公表

賛成あれば反対もある

  • がん家系であることが明らかな以上、摘出手術は妥当。
  • 子供の養育という義務がある彼女の選択は子供のためのこと。
  • がんが発症しても経済的・医療面での問題から手術すら受けられない人々もいる。その人たちのことを考えたら摘出手術のことは公表すべきではなかったのでは。

 

思うことは

今回の彼女の決断は各方面で物議を醸しています。
大女優であるアンジェリーナさんの発言ですから
影響力の大きさはこの先もはかりしれないでしょう。

まず、わたし個人の意見としては中立です。
反対でも賛成でもありません。

真っ向から反対する気にはなれないし
もろ手を挙げて賛成ということでもないのです。

アンジェリーナさんは自身の子宮卵巣摘出手術の公表を
自分の人生の一部の出来事と捉え冷静に語っているようです。

その時点でわたしには出来ない対応だなと感心しています。
コンタクトレンズを装着することですら恐怖でしかないわたしにとって
手術などという行為は、1万回清水の舞台から飛び降りても
無理だからです。

その前に、1回も飛び降りることはできそうにありません…

 

がん予防のための摘出手術は、予防という観点からの
新たなアプローチであり、その可能性と方法を
世間に広めたと捉えることができるのではないでしょうか。

今回のアンジェリーナさんの行動は
経済的・医療面で困難な状況下にある人々や国に対する
「上から目線」での行為ではないと思います。

たしかに全世界で高度な医療を受けることが出来る国や人々は
人口割合から見ればごくわずかです。
医療器具すら満足に整っていない地域は数多くあります。

ですからアンジェリーナさんのように
高度な手術を受けることができるのは
富裕層の人々だけなのです。
どんなに医療技術の優れた国でも
まったくの無料で手術を受けることができる国は
数えるほど、といっても過言ではないでしょう。
無料対象となる手術のジャンルも各地で異なるでしょうし。

万が一に備えて、と手厚い保護を謳い文句にしている
各社の保険を選んで加入しているのが現状です。
そのなかでもよりよい条件でかつ毎月の保険料が
少しでも安いものを選び抜いたつもりで加入しているのです。

となると、やはり経済的・医療面で困難な状況下に
おかれた人々を度外視した行動だったと
言えるのですが、ただ一概にそうとは言えないのです。

どんなに高度な医療技術がある国でも
それを享受できる対象には条件があります。
先進国でも途上国でも同じです。

今の日本で国民健康保険料を払うことができないからと
病気になっても病院に行くことができず
そのまま無くなってしまう、というニュースを
しばしば耳にします。

これは保険制度など他の問題とも関わることなのですが
このケースでは日本という先進国であり
かつ高度な医療が発達していて
数多くの医療施設があるにも関わらず
保険料が払えないということで
それらの高度な恩恵を受けることができなかったことがわかります。

つまり、どんな環境にあっても
享受できるものには限りがあり条件があり
富裕層が多い国でたまたま生まれ育っているからといって
すべての有難い恩恵に与ることができるわけではないのです。

これは地上国や医療技術の乏しい地域においても
該当するのです。
ですから、個人を取り巻く環境は多種多様で
決して一括りにはできないのです。

また、アンジェリーナさんの切除・摘出手術が
いくら予防措置であるからといって
おいそれと簡単にできることではありません。
きっと身内や関係者と綿密な話し合いをしたうえでの
覚悟の決断だったのでしょう。
「私、子宮と卵巣摘出してがん予防するから、よろしく」
なんて、あっさりと言えることではありませんもの。
周囲のサポートは欠かせないと思いますし。

それに、女性にとって乳房のみならず
子宮と卵巣などの重要な器官を取り除くということは
筆舌に尽くしがたいことなのです。
摘出したことによって、強制的に閉経となってしまうわけですから。
彼女はまだ39歳。
閉経を迎えるには早すぎる気がします。

子宮や卵巣が、これからの人生において
妊娠出産を考えていないということなら
不要なのかもしれません。
無くてもすぐに心停止することはありませんし。
けれど、あったものは必要であるから存在するわけで
まったく不要なものが存在しているわけではないのです。

今後、どのような症状があらわれるのかは
未知数だと思います。
医学的にある程度予想できることはあるのかもしれませんが。
精神的なデメリットが現れてしまった場合、
彼女はどう対処していくのでしょう。

最後に 

ある決断に対して考えられる出来事は
無限にあるのかもしれません。
けれど、無限のデメリットだけでなく
無限のメリットもそこに含まれている気がします。

今回のアンジェリーナ・ジョリーさんの決断に
さまざまなことを思いました。
自分は手術にたいしてやはり恐怖心を抱いている
ということも確認できましたし…

  • 自分には出来ない決断であったこと
  • 全ての人に対して起こりうる可能性を秘めていること
  • もし自分だったらどうするか熟考すべき課題であること

このように感じました。

6人のお子さんとご主人と幸せに過ごせることを祈りつつ。

では、さいなら。

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